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怪獣総進撃のmaverickのレビュー・感想・評価

怪獣総進撃(1968年製作の映画)
3.3
ゴジラシリーズ第9作。総勢11体の怪獣が登場するオールスター作品。『ゴジラ キングオブモンスターズ』にも通じる作品ではないだろうか?ついに人類はゴジラを始めとした怪獣達を1つの島で管理することに成功した。怪獣達を安全に飼育出来る場所、そこは怪獣ランドと呼ばれていた。まずこの設定がわくわくさせる。昔、本作の設定を絵で見たことがあるが、子供心をくすぐる非常に夢のあるもので興奮したのを覚えている。その平和も地球を侵略しに来た宇宙人によって壊される。キングギドラ対、地球怪獣オールスターの様式は豪華だ。そんな目玉の部分はありながらも、本作もちょっと通常の鑑賞には耐え難い。冒頭の怪獣ランドで盛り上がるも、宇宙人の来襲後は人間パートが退屈。前回観た『ゴジラ対ヘドラ』もそうだったが昭和ゴジラは役者の演技のクオリティが低く、脚本の弱さに加えて、こうした点も評価が低い要因になってしまう。見所であるキングギドラ戦も全員でよってたかってタコ殴り。なんだかキングギドラがかわいそうに思えてしまう。特撮の技術は素晴らしいが、映画としてはキッズ映画の粋を出ない。見せ方次第でこういうのは大きく変わる。せっかくの素材を生かしきれてなくて残念だったな。
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