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オーメン2/ダミアンのHKのレビュー・感想・評価

オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)
2.8
“666”じゃなくて“677”・・・
666本目のレビュー計画のはずが油断してしまってこのようなことに。
と言うわけでモノはついででパート2も観ました。
本作は珍しく公開時に劇場で観ており、かすかな記憶があります。
当時のビビリな私がホラー映画を目指して劇場に行くわけないので二本立てだったはずですが、どんな作品の併映だったか思い出せません。

この2は1作目の7年後の設定で、ダミアンは12歳になっています。
しかしもう少し面白かったと思っていたんですが・・・
もはや1作目の風格と品格は無く、B級ホラーになっていました。
ストーリーよりもいかにショッキングに人の死に様を見せるかを優先していながら、今となってはショッキングですらありません。

今回、ダミアンの養い親となるのも大物のウィリアム・ホールデンとリー・グラントの夫婦ですが、1のグレゴリー・ペックとリー・レミックと比べるとかなり弱い印象。
ホールデンはペックと同じく当時60歳のはずですが70~80歳くらいに老けて見えます。
これはメンテナンスの差でしょうか。それともオーメンの呪い?

ダミアンの成長とともに仕える悪の下僕の数も増えていく仕組みのようですが、その中の一人にまだ若き“ビショップ”ことランス・ヘンリクセンを発見。
監督は俳優あがりのドン・テイラー。この人『五人の軍隊』『新・猿の惑星』『ファイナル・カウントダウン』なんかを撮ってます。(『新・猿~』はけっこう好きでした)

音楽はジェリー・ゴールドスミスの続投なんですが、前作の黒ミサ曲をアップテンポにアレンジした感じですが、本編の出来に合わせて少し安っぽくなった気もします。
本編に合わせてそうしたのならさすがゴールドスミス(?)。

全体的に1の設定をなぞっただけでかなりのパワーダウン。
少年ダミアンの描写も弱く、個人的にはTV『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョフリー・バラシオンあたりの方がよっぽど悪魔的だった気もしますが、当時の表現ではこの辺が限界だったんでしょうか。
HK

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