このレビューはネタバレを含みます
原作となった怪談は昔に何度も読んでいたし、フィルマの評価もそこまで低くなかったので楽しみにしていたが、蓋を開けてみれば怪談『リゾートバイト』の要素を入れただけの別物で、原作では男3人のところを、あえて男1女2にして恋愛要素を絡ませるという、日本特有なのか、この無駄なキモいオリジナリティはマジでいらねえなと思う。
現在スコア3.6だが、まだ2000人程度にしか観られていないため、ここからグングン下がりそう。
後半は住職と八尺様の特撮バトルが続き、一体何のジャンルの映画を見せられてるんだろうかと不思議な気持ちになった。少なくとも『リゾートバイト』の姿は完全に消え去っており、色々なモノをごちゃごちゃに混ぜすぎたせいで1つ1つの要素のクオリティが低く、単純に面白くない。
ちょくちょく挟まれるコントみたいなやりとりも個人的にはサブくて、中途半端にそんな事をやるもんだから、車の窓から外を見るシーンで映った、あまりにもちんこすぎる岩が、そういう笑い所なのか偶然なのか分からず戸惑った。
このコメディ要素を笑えるかどうかで評価が大きく変わってきそうなので、少なくとも真面目にホラーを期待して見るものでは無かったな。
ラストは「意味が分かると怖い話」みたいで嫌いじゃないが、そこまでの過程が酷すぎて評価できない。
邦ホラーの評価がまたひとつ下がった1本だった。