菩薩

スーパーカミング 【完全版】の菩薩のレビュー・感想・評価

3.9
和製ジョン・ウォーターズ×ラス・メイヤー、ホドロフスキーを添えて、20世紀最大級のカルト映画!ポップでキッチュなアンダーグランドファンタジーの超怪作!って、一応パッケージには書いてあるんでそのまま写しますけど、そんな事よりどんな映画かなんてのはキャスト見りゃだいたいわかる話で、ばちかぶりの田口トモロヲ、有頂天のケラ、筋肉少女帯の大槻ケンヂ…ってことで要するにナゴムです、これはナゴム臭120%の、キンタマが右に寄っちゃた人たちのためのコズミックオペラです。

で、ストーリーをかいつまみますと、

予言書「終末」に記された完全無欠のドラッグ・スーパーカミングを巡って、大都市トキオラマで繰り広げられる怪物たちの果てしない抗争!その結末にあるものは!

って、これもブックレットに書いてあったんでそのまま写しますけど、いやね、確かにストーリーだとかキャラクターの細かい設定は異常なまでにしっかりしてて、これをたぶんカネコアツシらへんに渡したら『BANBi』並の傑作が生まれそうな気がしなくも無いんですが、いかんせんただでさえ味の濃い上記3人に、更にケネス・アンガーとクローネンバーグを加えてしまったような、おそらくは監督が好きなカルト要素を全部ぶちこんでしまった闇鍋のような作品なもんで、とりあえず…めんどい!なんかこの作品凄いめんどくさいです!

まぁたぶん『星くず兄弟の伝説』とか『ヘリウッド』とか、後一応…『鉄男』とか初期石井聰亙とか(小声)…「キチガイ」って単語に興味がある人とか「んっ?呼んだ?」って人とかは好きかも…ね。ちなみにナゴムなら木魚とマサ子さん推しです。
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