メタ壱

風の大陸 The Weathering Continentのメタ壱のレビュー・感想・評価

3.3
有史以前の超古代の大陸。
剣士のボイス、薬師のティーエ、男勝りなおてんば少女ラクシは旅の途中、死者の都市“アゼク・シストラ”に迷い込む。
水を求め彷徨う3人だったが、彼らを待ち受けていたのはアゼク・シストラの呪いと、秘宝を求める盗賊達だった…という中編アニメ作品。

90年代らしい作画と演出が作り出す世界観がエモい作品。

原作はライトノベルらしいのですがそちらは未読故、細かいバックボーンを知らなかったのですが、それがかえってこの世界観に深みをもたらしていた気がします。

ファンタジー世界に出てくる文明は当たり前ですが馴染みがないもの。
だけれど本作に登場する“アゼク・シストラ”は“死生観”という普遍的な要素を基にして発展した文明という事でリアルさを伴った身近さを感じる事ができました。

少し怖くて魅惑的な、とても素敵な空気感を楽しめる作品でした。
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