Kaoru

抱擁のかけらのKaoruのネタバレレビュー・内容・結末

抱擁のかけら(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

現在と過去を行き来して進められていた点々として進められていたストーリーが、盲目のハリーが知人の息子(のちに本当の息子と分かる)に過去の出来事を語っていくことではっきりと全体がみえる。この展開がアルモドバル監督っぽい。エルネストだけをおかしいと責めることはやはり出来ない。誰しも愛する人の心が自分から離れていくことに平然としてはいられないはずだから。とはいえ"仕方ない"というのが簡単にまかり通るのが恋愛。人生はいろいろあるけれど乗り越えた後に残ったものが本当に自分にとって大切なものなのかもしれない。そんなことをぼんやり考えた作品だった。
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