ペドロ・アルモドバル監督作品。美しすぎる女と、その夫である富豪と、女を見初めた映画監督、そしてそのマネージャー。スペインらしい色彩と情感に彩られた愛憎劇。
マリリン風、オードリー風、秘書役、若夫人役などに加え情事のシーンでは惜しげもなくエロい裸体を見せつけてくれる。ただただぺネロペ・クルスの七変化が美しい。
読唇術、最後のキス、海辺のシーン、細切れの思い出、そして再編集と再生。監督ならではの演出も。
残念ながらストーリーにはそれほどハマりませんでした。たしかに恋愛って倫理も理屈もなく狂おしいものではある。でもこれって結局は美貌に翻弄されただけじゃないか?。良し悪しはともかくジュゼットの秘めた愛がいちばん深い気がした。そして無邪気な息子に救われる。
人生の流れの果てにそれぞれの手のひらに残ったものは。