台湾の白色テロの時代、思想犯とされた人々が収容された島での話。
白色テロとは、独裁者・蔣介石が行った共産主義の強制排除のことで、そのおかげで台湾の資本主義は守られたのではないかとも思った。
が、これほどのものだったとは…。ほぼ魔女狩りである。
蔣介石は「1人を逃がすよりも誤って100人を殺す方がまし」と言ったらしい。
台湾の人たちは直前の時代まで日本語を学んでいたため、体制側に分からないように話をしたい時には日本語を使うのが面白い。
趣里に似ているヒロイン、超美人のダンサー、気丈な看護婦、みんな素晴らしい熱演。台湾映画の傑作がまた1つ生まれた。
トークイベント付きの回だったので、中国近現代文学と東アジア舞踊比較史の名古屋大学・星野幸代教授に時代背景などを解説いただき、大満足。