ベーべ

PERFECT DAYSのベーべのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

今後は今後、今は今…

何回も劇場に行こうとしていた作品。
結局、ゆーさまの550Pで鑑賞したが、期待通りに面白かった。

まず、想像以上に役所広司のトイレの清掃シーンが多いのにびっくり。
そして、想像以上に役所広司が喋らない。
前半はホントにセリフが少なかった。

まだ密着ドキュメンタリーのほうが喋ってるんじゃない?ってぐらい。

後半の姪っ子の登場や、時生にしてやられた時はめっちゃ声出てたけど。

物語は、基本的に役所広司の日々のルーティンがひたすらに描かれる。
本人はルーティン通りに動いているが、周りの人間に振り回されて、いつもとは違う日を過ごしたりもする。

何をもって、同じ日常を繰り返しているのか?
ということについて、少し考えさせられる毎日だった。

同じ時間に起きて、歯を磨いて、作業着に着替えて、自販機で珈琲を買って、車で同じ道を通って、トイレ掃除して、銭湯に行って、同じ店で食事して、寝る前に読書して…

歯磨き粉の量は同じなのか?
自販機の缶が落ちてくる場所は同じか?
車のスピードや周りの車両の数は同じか?
トイレの汚れは同じか?
銭湯のお湯の感じや客数は?
食事する店の混み具合や座る席は?
読む本の内容やページ数は?

それは同じ日々なのか、違う日々なのか
ベーべ

ベーべ