このレビューはネタバレを含みます
今後は今後、今は今…
何回も劇場に行こうとしていた作品。
結局、ゆーさまの550Pで鑑賞したが、期待通りに面白かった。
まず、想像以上に役所広司のトイレの清掃シーンが多いのにびっくり。
そして、想像以上に役所広司が喋らない。
前半はホントにセリフが少なかった。
まだ密着ドキュメンタリーのほうが喋ってるんじゃない?ってぐらい。
後半の姪っ子の登場や、時生にしてやられた時はめっちゃ声出てたけど。
物語は、基本的に役所広司の日々のルーティンがひたすらに描かれる。
本人はルーティン通りに動いているが、周りの人間に振り回されて、いつもとは違う日を過ごしたりもする。
何をもって、同じ日常を繰り返しているのか?
ということについて、少し考えさせられる毎日だった。
同じ時間に起きて、歯を磨いて、作業着に着替えて、自販機で珈琲を買って、車で同じ道を通って、トイレ掃除して、銭湯に行って、同じ店で食事して、寝る前に読書して…
歯磨き粉の量は同じなのか?
自販機の缶が落ちてくる場所は同じか?
車のスピードや周りの車両の数は同じか?
トイレの汚れは同じか?
銭湯のお湯の感じや客数は?
食事する店の混み具合や座る席は?
読む本の内容やページ数は?
それは同じ日々なのか、違う日々なのか