脚本があまりにも見事。
気づいたら前のめりになるくらいおもしろかった。
「怪物」のように自分の偏見や見たいものを見る、信じたいものを信じる心が炙り出される感覚。
何が真実かわからないときは、心で真実を決めるしかない。
というセリフが 法廷だけでなく日常生活のすべてに当てはまってしまう。
起きているすべてを目撃することはできなくて、人は、心で真実を決めて生きていくのだなあ。
そして、真実は人の数だけある。
法廷で音声を聞くシーンが素晴らしい。傍聴している感覚で鑑賞できる。細かい計算のされた映画だと思った。