このレビューはネタバレを含みます
『落下の解剖学』(2023)
原題:Anatomie d'une chute
人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。(映画.comより引用)
現実の難航する法廷はこれに近しいのだと思った。
真実は裁判官にはわからず、それに近しい真実らしさを選択するしかない。
結局はサンドラが殺人をしていないなんてことは描かれていなく、裁判所が無実と言っただけに過ぎない。
2024-404