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釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

4.2
西田敏行演じる出世よりも釣りを優先するサラリーマン浜ちゃんと、三國連太郎演じるその企業の取締役代表鈴木社長ことスーさんによるドタバタコメディ。石田ゆり子演じる以前に社長秘書を努め、外資系企業の男性と寿退社したはずのマドンナ的存在、弓子が再雇用制度を利用して帰ってきた。彼女には人に言えない複雑な事情があり、気持ちを切り替えようと浜ちゃんに釣りの同行を頼むのであった・・的な物語。

釣りバカ日誌17にして、ついに石田ゆり子が登場する。さらに石田ゆり子演じる弓子の近所に住み、恋心を寄せる美術の先生村井徹を演じるのはなんと大泉洋。なんだかお似合いのお二人ではあるものの、弓子さんに恋をする男は村井だけではない。浜ちゃんに釣りに連れて行ってもらった際に活用した自慢のエリザベス号の持ち主、釣りバカ1よりおなじみ太田八郎ことハチである。徐々に惹かれ合う弓子と村井はまるで純愛、そこに漬け込むスキがあったのかどうかはわからないが、昔からの友人であるハマちゃんは、あくまでもフラットな目線で、どちらかというと石田ゆり子側に肩を持つ懐の広さが温かい。

ちなみに大泉洋はリリー・フランキーと同じくらい映画、TV、ドラマでキャラが変わらない男で有名だ。今回も美術講師と言いつつ大体大泉洋。そんな男が石田ゆり子に恋をするとか面白くないわけがない。

ちなみに弓子の兄で輪島塗の職人を片岡鶴太郎が演じ、釣具屋の店主をヨネスケ、市の職員をダンディ坂野とこれまた見逃せない人選だ。今回の舞台はサブタイトル「あとは能登なれハマとなれ!」にある通り、輪島塗りで有名な石川県能登が舞台。地方の説明を演者に丁寧にさせている釣りバカは、地方創生にだいぶ貢献しているに違いない。
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