ぽち

ドラキュラ/デメテル号最期の航海のぽちのレビュー・感想・評価

3.2
「ドラキュラ版エイリアン」って作品。笑

閉鎖された空間にモンスター。武器を持っての船内探索。逃げ場のない恐怖。船を捨てての捨て身の反撃。などなど・・・・

ホラーの一番の骨格となる所が、ほとんどエイリアンと同じってのは、アイディア不足と言えるだろう。

今作はブラム・ストーカー原作1897年出版の小説の第7章を映画化しているので、もしかしてエイリアンの方がこの小説をパクったのかと思ったが、調べると原作はかなり違う内容だ。

結局脚本で恐怖感を煽るためにこのようなストーリー展開になったのだが、これではパクリと言われてもしょうがないだろうな。

「ドラキュラ」というキャラが優れていたので、その後いろんな作品で設定をつけ足していき、現代のドラキュラ像が出来たのだが、今作では原作の通り曖昧な設定で、これも物足りないマイナス要素。

ハラハラさせる定番ホラーとしては一定水準。普通に楽しめるのだが、目新しさはない作品だろう。



余談。
どうせ大きく原作とは違う展開となっているんだから、ラストはこれしかないでしょ。

主人公の黒人医師がドラキュラを追っていくラストシーンで、彼の名がエイブラハム・ヴァン・ヘルシングだと分かる。

これぐらいのサービスがあってイイんじゃない?笑
ぽち

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