「ドラキュラ版エイリアン」って作品。笑
閉鎖された空間にモンスター。武器を持っての船内探索。逃げ場のない恐怖。船を捨てての捨て身の反撃。などなど・・・・
ホラーの一番の骨格となる所が、ほとんどエイリアンと同じってのは、アイディア不足と言えるだろう。
今作はブラム・ストーカー原作1897年出版の小説の第7章を映画化しているので、もしかしてエイリアンの方がこの小説をパクったのかと思ったが、調べると原作はかなり違う内容だ。
結局脚本で恐怖感を煽るためにこのようなストーリー展開になったのだが、これではパクリと言われてもしょうがないだろうな。
「ドラキュラ」というキャラが優れていたので、その後いろんな作品で設定をつけ足していき、現代のドラキュラ像が出来たのだが、今作では原作の通り曖昧な設定で、これも物足りないマイナス要素。
ハラハラさせる定番ホラーとしては一定水準。普通に楽しめるのだが、目新しさはない作品だろう。
余談。
どうせ大きく原作とは違う展開となっているんだから、ラストはこれしかないでしょ。
主人公の黒人医師がドラキュラを追っていくラストシーンで、彼の名がエイブラハム・ヴァン・ヘルシングだと分かる。
これぐらいのサービスがあってイイんじゃない?笑