このレビューはネタバレを含みます
登場人物や動物たちの作画もかわいく、アニメーションも楽しいので、心あたたまるお話かと思って観ていたら、はたしてシビアでホラーな物語であった。
主人公が成長していくお仕事シーンでも、「ん?」とひっかかるところが多く、実は「絶滅動物への人類の贖罪でした〜」という理由が明かされてようやくこの過剰サービスが腑に落ちるしかけ。
ラストも2種類受け取れて、
・時空を超越した百貨店世界が無間地獄のようにループしている(幼い自分との出会い、ゆるされない罪業)
・ついに人類も滅亡種入りした(これはいささか牽強付会か?)
どちらにしても作品のかわいらしいルックとは大きくかけ離れたダークな後味…。
板津匡覧監督は今敏組出身とのことでむべなるかな。