ルー

タイタニックのルーのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
5.0
自分は客船映画が好きかもしれない。『海の上のピアニスト』も大好き。
客船にはn等客室という言葉がデフォルトに存在していて、身分差がとても分かりやすい。ジャックが「世界はおれのものだ!」(I'm the king of the world!)と叫ぶシーンは印象的だったけど、家族も金も仕事も行くあてもないジャックがそう口にする一方で、家名と高貴な婚約者を持つローズは、籠の中の鳥。そんな真逆の立場で出会った2人が身分を超えた恋をするというのは、ありきたりな流れだけど、やっぱりいいな。

ローズはジャックに恋をして、どんどん美しくなっていった。表情が全く変わった。母さんは娘の幸福ではなく、自分の保身を考える身分差を体現したような人物。キャルはローズへの愛は本当に持っていただろうから、まぁ辛いかもしれない。けど愛は2人で育むものだからね。強要した愛の先に良い未来は待っていないと信じよう。

階下での''本当の''パーティーのシーン、1番有名な船首でのあのシーン、デッサンのシーン、ローズが1度ボートに乗るシーン、沈没後の2人のシーン、最後の最後の約束を果たすシーン、名シーンが多すぎて挙げ切れない。最高の3時間の体験だった。

モリー・ブラウンがいいキャラしてて好きだったので、もっと出番ほしかった(笑)
あと現代のローズ役のグロリア・スチュアートは、実際に100歳まで生きたと知って驚いている。

ところで今まで「タイタニックを観たことがない」というのをアイデンティティにしてきたけど、ついに初鑑賞!思えば、最初に覚えた洋楽が、今作主題歌の「My Heart Will Go On」だった。小学校5年生か6年生のとき。当時は英語なんて全くわからなくて、カタカナのフリガナをネットで探して覚えていた。ようやく映画の中で耳にすることができて感慨深い。
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