土屋ノリオ

タイタニックの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.3
第70回アカデミー賞において、作品賞・監督賞・撮影賞・主題歌賞・音楽賞・衣裳デザイン賞・視覚効果賞・音響効果賞・音響賞・編集賞の11部門を受賞し、全世界でも『アバター』に抜かれるまで映画史上最高の世界興行収入を記録した本作。タイタニック号沈没の史実を交え、前半のラブストーリーから、後半ではパニック映画的な展開となり、ラストに繋げるジェームズ・キャメロン監督があまり手掛ける事がないラブロマンス。ジェームズ・キャメロンと言えば「製作費を贅沢に使う」「徹底した完璧主義者」のイメージがあるのだが、本作は・・・

「予算8000万ドルから1億2500万ドル」
「制作期間の遵守」

また予算オーバーの為、

「監督料を自ら拒否」
「収益配分を受け取る権利も放棄」
「自宅を売って制作費に」
「次回作アバターの収益配分の50パーセントを制作会社に」

など厳しい制作過程において、妥協を重ねて作られた本作は、結果的に映画が大ヒットして、特別ボーナスで、家を買い戻すことができたそう。
最近はジェームズ・キャメロン作品を鑑賞するたびに、その映画作りの執念の凄さを感じてしまう。
土屋ノリオ

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