ミーハー女子大生

タイタニックのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.5
【あらすじ】
1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。
新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、二人は互いに惹かれ合う。
そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い二人はそれを超えて強い絆で結ばれていく。
しかし、航海半ばの4月14日、タイタニック号は氷山と接触。
船は刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始めていた…。

【感想】
今さら私なんかがレビューするまでもない作品なのですが、何だか書きたいっていう熱い想いが込み上げて来ました。(気持悪いな)
乱文で読みにくいと思いますが最後まで付き合ってもらえたら嬉しいです^^

作中のいわゆる前半部分は、豪華客船タイタニックの上で繰り広げられる、ジャックとローズの階級を超えたラブが主です。
しかしローズにはキャルドンという完璧なフィアンセがいる。
彼は人としては金金金のどうしようもない奴ですが、ローズを純粋に愛している男です。(ビリー・ゼインは北村一輝さんに似ています笑)
その上ジャックをまるで虫けらの様に見下し、絶対にローズとキャロルを引っ付けたいと願う母や、 執拗に彼らの恋愛を阻んでくる使用人がいたりと、障害だらけのラブです。

そんな中でも彼らは愛し合う。
1等での華やかなディナーの後での3等での騒がしいダンスパーティー。
先端でのいわゆるタイタニックポーズ(?)
ジャックがローズの絵を描くシーン。
愛し合う(一線は越えてないらしいが)シーン。
たくさんの印象深いシーンがありました。

時折、過去の豪華なタイタニックと現在の大西洋に沈むタイタニックや、若かりし頃の美しいローズと老婆のローズを交互に見せる演出も秀逸でした。

船を動かす、まるで工場のようなエンジンの映像。
豪華な船内。
全ての映像が良かった...。

後半はまさにパニック!
氷山にかすったことによる損傷でタイタニックは沈んでしまうのです。
混乱状態の中でたくさんの人の最期があります。

責任を感じ船と共に残ることを決めたスミス船長とアンドリュース設計主任。
乗客に対し発砲してしまったことに責任を感じ自殺を図った航海士。 (不名誉な死で描かれた彼ですが実際には最後まで職務を遂行して亡くなられたそうです)

死を覚悟し最期まで演奏を続ける楽器団。
ベッドで抱き合う老夫婦。
子どもを寝かしつける母親。
自らの紳士道を貫きブランデーを片手に最期を迎える紳士。
命がけで職務を真っ当しようとする航海士たち。
神に祈りをささげる人々。
混乱して海に飛び込む人々。...etc

全ての死が心に響きました。
そんな中で彼らは脱出を図るのですが、またもやたくさんの障害が彼らを阻む。
1つ1つ障害を突破していくものの結局ボートには乗れず、海に投げ出されてしまいます。
ジャックは最期の最期までローズを励まし続け絶命していく...。

物語の最後、 タイタニックでの壮絶な愛を語ったローズは天に召されます。
そこではタイタニックで 命を落としたたくさんの人に祝福されながら、ジャックと永遠の愛を誓うのです...。
さらにセリーヌの歌で締めくくられる。。
そりゃ泣きますよ。
号泣でしたね。
反則です。

194分間とあまりに長い作品ですが、食いつくように観ました。
内容は把握しているはずなのに。

ローズは 自分を愛してくれるルキャルドンという男や長年連れ添ったはずの夫がいるのにも関わらず、最後はジャックに傾いてしまう...というとんだじゃじゃ馬娘で、冷静に考えれば物凄い浮気性な女性です。
何故たった数日過ごしただけのジャックを!?
そう考えるのが普通です。
でもたった数日とはいえジャックは世界一の男でした。
ローズを色んな意味で救った世界一の男です。。
しょうがないですよ、ジャックに傾いちゃったのは。

前半のラブロマンスも良し!
様々な印象深い登場人物の存在も良し!
船が沈むシーンをはじめ、全ての圧倒的で荘厳な映像も良し!
緊張状態の中で見せた最高級の愛も良し!
セリーヌが歌うMy heart will go onも良し!
さらに歌詞も素晴らしい。

そして2度目になりますが、最後の愛を誓うシーンは涙なしでは観ることができません。 傑作でした。

ストーリー 4
演出 5
音楽 5
印象 4
独創性 4
関心度 5
総合 4.5

36/2023