MariOgishi

タイタニックのMariOgishiのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.8
私が密かにずっと使ってるIDの1つには常に rose が入っており、私が一番好きな絵画はモネの睡蓮。美術の授業で一番楽しく描けていたのは木炭で、あれ、私の原点ってこの映画かもしれない、と。

父が好きで、ビデオが擦り切れるまで観てたタイタニック。いつの日か観なくなり、ビデオデッキも捨てられ、忘れかけていた全ての思い出がローズとともに蘇った気がして

全てのシーンで逐一思い出が蘇って泣いてしまった。
映画の良いところって、全く同じ映像なのに、自分が成長したり、楽しい時、悲しい時で観たときの気持ちが全く変わることだと思う。
昔はジャックが海に沈んでしまうシーンが一番印象的で悲しかったけど、今は、諦めないでと言って笑った顔が忘れられなくて、上流階級の食事会後、時計の前での待ち合わせ、下流階級での"本物の"パーティーで活き活きと笑うローズの顔。
あぁ本当にこの人たちは生きてたんだなぁ。ローズとジャックという意味でも、この時映画製作に関わった人たちという意味でも。
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