これまで何回か見てきてその度に物語の半分も行かずに寝落ちしていたけど、今回やっと最後まで見ることが出来た。当たり前の事だが、後半からがこの作品の真骨頂だった。凄い。前半はラブストーリーだが、後半からはがらりと雰囲気が変わり死の淵まで追い詰められた時の人間の本性を描くドラマだった。あらゆる手段を使い、必要とあらば他人の犠牲をも厭わなず生き残ろうとする者。これまでの自分の人生に誇りを持ち、死を受け入れる者。そして大切な人の命を救う為、自分の命を投げ出せる者。「本当に自分勝手な奴は誰か」「本当に他人のことを思って行動できる奴は誰か」。タイタニック号が沈没し始めてからの追い込められた人間たちの行動がまるで実際に現場で撮影していたのかと思うほど実にリアルに描けていた。エンディングの壮大な世界観を感じさせるあの歌もまた素晴らしかった。3時間という長尺を全く感じさせないすごい出来だった。誰だよ今まで途中で寝落ちしてた奴。
