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ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~のSSDDのレビュー・感想・評価

3.4
■概要
第二次大戦終結間際、ドイツのSS将達は拷問していたユダヤ人の中で、金塊のありかを教えるから逃がして欲しいという言葉からとある村に行く。
道中で脱走兵を一人縛り首にするのだが…。金塊を奪おうとする者、隠そうとする者、盗もうと企む者、復讐心を燃やす者様々な人間が入り乱れる。

■感想(ネタバレなし)
タランティーノのイングロリアスバスターやオーバーロードが作風としては近く、後はガイリッチーに非常に傾倒していそうな作品。

日本では大人気のゴールデンカムイのドイツ版と考えると楽しめそうだと思いましたが、いかんせんNetflix産の煮え切らない作品群のひとつという感じがします。

複数の思惑がある中、最後に全てまとめて登場させて帰結させていく方式はガイリッチーやタランティーノがお手のもので、作りたいのはわかるんですが、テンポの悪さや登場人物の魅力を引き出せないのが大きな差分。

大人数にすると一人当たりのキャラクターの魅力を短い時間で魅せる必要がありますが、いかんせんそれが足りないと最後のドタバタでカタルシスが低下するのだなぁと。

悪くはないですが、アクション映画として観ても、戦争フィクションとして観ても既視感があるのでもう一捻り欲しい作品でした。
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