風ノ助

乱れるの風ノ助のネタバレレビュー・内容・結末

乱れる(1964年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦死した夫の実家で家業の酒屋を切り盛りしながら姑、義弟と暮らす礼子
近くにスーパーができたため経営が苦しくなりただでさえ居場所が追いやられる中、義弟の幸司に思いを告げられ戸惑う

家を出た小姑も含めた亡き夫の家族と礼子との関係性や幸司とのやり取りが繊細に描かれるが前半は特に何も起こらない

そして後半
実家に帰るために礼子が乗っていた列車に突然現れた幸司
最初は席を離して座ってた二人が少しずつ近づいていく
無邪気な幸司の姿を見ているうちに秘めていた思いがこぼれ出てしまう
「次の駅で降りましょ」
不安もいっぱいで心乱れる、タイトル回収?
温泉宿に着き何か起こりそうで起こらない日本的花様年華

どのパターンに行きついても幸せにはなれないだろうなって考えてたら全く予想外の終わりが来た、ここでほんとのタイトル回収
終わり方はいさぎよいけどこの先どんな言い訳をしたところで地獄が待っているのが想像できて気が重くなる
風ノ助

風ノ助