乱れるの作品情報・感想・評価

「乱れる」に投稿された感想・評価

祖母が「加山雄三を超える日本男児はいない」と豪語していたのですが、やっと理解できました…屁理屈を言う姿がかわいいなぁ…
一線を超えるか超えないかのもどかしさが、店の造りから照明の使い方まで全てから伝わる。そして2人が揃うと一気に家が家じゃなくなる緊迫感があってすごい。全てが計算されていて感激でした。
殻を破り切れない姉さんの姿が、この時代の女性の生き方でもあったわけですね。深い。
ち

ちの感想・評価

4.7
女の心が乱れに乱れる。ラスト、何とも言えない形相でカメラに迫る高峰秀子。感情はこうも雄弁に、表情と動作を媒介にして語られるのか。
酒屋を立て直して切り盛りしている高峰秀子が義弟に惚れられて、女性の揺れる心情を見事に演じた成瀬巳喜男監督作品。

何気ない仕草で女性の気持ちを体現した高峰秀子も凄いが、部屋の中での影と光の使い方も効果的で素晴らしかった。

物語設定の場所は後半明らかにされるが、酒屋は静岡県の清水、高峰秀子の実家は新庄(香山雄三いわく「山形の先」)、義弟と共に途中下車する駅が「大石田駅」、そこからバスに乗った温泉宿が銀山温泉、というところ。(清水から乗った電車が上野駅で止まっている景色も見られる。)

物語を細々と記すつもりはないが、終盤は「女性=高峰秀子」を魅せてくれる作品であり、ラストシーンの何とも形容しがたい表情が鮮明な記憶として刻まれた。

傑作。
この映画を優れたものにしてるのはラストの高峰秀子の表情じゃなくて、1時間経過後からラストまでの空間構成の巧みさ。

高峰秀子も素晴らしいけど、その一挙手一投足ばかりに目を向けさせられてる時点でもう成瀬の術中にはまってる。これぞ監督という仕事。圧巻。
totoro

totoroの感想・評価

4.0
義理の弟に思いを打ち明けられるも、世間体を気にして素直になれない女性を演じる
高峰秀子さんの演技が上手くて、あっという間にエンドロール

脚本は、高峰さんの旦那さん
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

5.0
今まで観た映画の中で最高の映画。文学じゃない、映画でしか語れないものがあると証明している。高峰秀子は世界でも最高峰の女優といって間違いない。
エドワード・ヤンも指摘したように、おおかたの映画では、ラストでヒロインの高峰秀子をメロドラマチックに処理して、感情を弄ぶチャンスとする。ここで普通、監督は独自性を発揮し、作品に署名する。しかし、成瀬はすみやかに映画を切断し、映画内世界の連続性を署名の手前で救済する。これこそが、成瀬の署名とも言えるが。廣瀬純の評論を参考にした。
最強。言いたいことは塩田明彦の『映画術』に全部書いてある
かさ

かさの感想・評価

5.0
素晴らしすぎてしばらく動けない
Yasu

Yasuの感想・評価

4.8
これは良い。
高峰秀子の最後の表情がこの作品の全てを物語ってるのでは。
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