乱れるの作品情報・感想・評価

「乱れる」に投稿された感想・評価

祖母が「加山雄三を超える日本男児はいない」と豪語していたのですが、やっと理解できました…屁理屈を言う姿がかわいいなぁ…
一線を超えるか超えないかのもどかしさが、店の造りから照明の使い方まで全てから伝わる。そして2人が揃うと一気に家が家じゃなくなる緊迫感があってすごい。全てが計算されていて感激でした。
殻を破り切れない姉さんの姿が、この時代の女性の生き方でもあったわけですね。深い。
やま

やまの感想・評価

4.3
成瀬巳喜男監督の映画は、人の心を描いてる。本当にそう思える。終わってみると、この題が重く刺さる。

スーパーマーケットの進出により、昔からある小売店が消えていく。中には自殺する人もいる。そんな社会背景を舞台にした1つの家族の話。

誰かの為に生きることを無駄な人生と言えるのか。私がやりたかったらいいんだと言う。しかし18年間彼女がやってきたことは、兄の家族のための切り盛りであった。確かにそれは本当に意味のある人生だったのか。
現実は、血の繋がりのない、死んだ兄の嫁ということで言葉には皆出さないが、追い出して弟に店を継がせようとする家族。自分が出ていく決断を下す彼女を言葉にできない。かっこいいとはまた違う何かだ。

その決断の背景にあった大きな要因。それは弟の告白だ。姉さんが好きだという一言。女性である以上嬉しさもあり意識もしてしまう。その様子を巧みに映し出してる。上着を脱がすシーンなんかが印象的だった。弟を演じる加山雄三もかっこいいんだこれが。バカをやってるようにみえて自分は考えてるんだと言い張る。彼は店を考えてるんじゃなくて、彼女のことを考えてる。

ラストの終わり方がとても好みだった。あの表情。あの映し出し方。こんな終わり方は「ブロークンフラワーズ」だけかと思ってたらとっくの前に成瀬監督がやってた。

彼女は、墓参りで死んだ旦那に何を伝えたのか。弟との恋は、やはりいけないものなのか。何を考えても遅い。そう思わせられる。

成瀬監督の映画の主役は、なんといっても女性であり、毎回モンタージュなんかを上手く駆使し、巧みな演出で女性を美しく繊細なモノとして映し出してるそんなイメージがある。
しかし今作を見て思ったのは、成瀬監督は女性の姿を美しく撮ってるんじゃなくて、
心の中を美しく繊細に表して撮ってるんだと。こんな監督に勝てる日本監督この先出てくるのが?

いや何をいってんだ自分は笑
wasabi

wasabiの感想・評価

-
ラストびっくりした…
ほんとにびっくりした
その後を色々考えてしまうな

すごくよかった
予想外にすごく胸きゅん
感情がこんなにも伝わってくるのがすごい
どこか理解できてしまうところで人間の身勝手さをかんじた
それにしても高峰秀子さんすてき
一見退屈してしまいそうなゆっくりさなのに、しっかり観れたのはどうしてだろう。成瀬監督の方が好きだなって思った。

高峰秀子さんの人柄役柄が滲み出てるいい映画。

記録
SH

SHの感想・評価

3.9
スーパーマーケットの進出によって昔ながらの個人商店は閉店、立ち退きを余儀なくされてる。そんななか、未亡人役の高峰秀子さんは戦後、一人でお店を再建して、きもりしてきた。義母と弟を養いながらなんとか店を続けている。そんな健気に頑張ってる彼女とその彼女に惚れた義弟(加山雄三さん)のお話。
生意気だけど真っ直ぐな末っ子、加山雄三がいい...こんな義弟から「僕はずっと姉さんが好きだったんだ!」なんて言われてみたい。そりゃどぎまぎしちゃうわ。

映画前半と後半にある二人の電話シーンが切ない。
ptzkk

ptzkkの感想・評価

4.0
加山雄三が笑える
今んとこ成瀬ベスト
mifuraha

mifurahaの感想・評価

4.8
襖を開ける、廊下を渡る、部屋を行き来する、それらの動作が緻密に積み上げられ成立している傑作。その効果で話の内容以上にドキドキさせられる。
加山雄三の演技は少しわざとらしさもあったけどその声の良さで全てカバーしてた笑
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