乱れるの作品情報・感想・評価

「乱れる」に投稿された感想・評価

祖母が「加山雄三を超える日本男児はいない」と豪語していたのですが、やっと理解できました…屁理屈を言う姿がかわいいなぁ…
一線を超えるか超えないかのもどかしさが、店の造りから照明の使い方まで全てから伝わる。そして2人が揃うと一気に家が家じゃなくなる緊迫感があってすごい。全てが計算されていて感激でした。
殻を破り切れない姉さんの姿が、この時代の女性の生き方でもあったわけですね。深い。
一見平凡なメロドラマと思いきや、そう簡単にゆかぬのが成瀬巳喜男の技なのか。
乱れて乱されて、息つく間もなくラストの衝撃。らんらんと光る高峰秀子の瞳が脳裏に焼きつく。テンポの良さはもちろん、不安感の煽り方が巧すぎる。
それにしても、途中下車して宿に連れ込んでおいて「堪忍して」とは…さすがに若大将が不憫よ。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
何だこれ……こんなにすごい映画にかつて出会ったことがない…衝撃すぎる…もうなんか別次元すぎる…この映画にのめり込みすぎて途中生きている感覚を失いそうになったくらい……なんだこれ…今頭を棍棒で殴られたかのような気分です

パクチャヌクの「お嬢さん」の秀子はこの映画の高峰秀子から来てるものだと知り、興味が湧いて見てみました。

前半はなんてことない話が進みます、はっきり言ってこの映画地味だなぁと思うくらいです。しかしある時点でついに高峰秀子が乱れ始める、そこから乱れが激しくなり、目が離せない…また一旦落ち着いて、激しくなり、落ち着いて……そして、ついに最後乱れが頂点に達する。見ているものの息を奪うような高峰秀子の演技、衝撃です。衝撃です…

この映画の高峰秀子は凄すぎる、私は小津の「宗方姉妹」での元気でお茶目な姿しか見たことなかったので心底驚きました、これが同じ人間なのかと。別人です…彼女は派手な美しさはないし目立つようなタイプではないんだけど、地味な中に一筋の美しさがあって急に女であることを意識させられる。ドキッとする。本当に美しいひとでした…

更にみんな大好き()加山雄三がめちゃーくちゃー心を乱してくる。若大将らしい気さくで飄々とした姿を残しつつ今回は「姉さん」を一途に思う気持ちや真面目さに男の色気を纏っています。こちらも普段弟としか見ていなかったのにある時急に男に見えるようなところにドキッとしました。全国の年上ファンがこんな加山雄三に心臓持ってかれたのではないでしょうか?(私はキュン死にでした)加山雄三好きだなぁ、まずもって話し方が独特すぎる、なんか邪気がなさすぎる。

そんな2人がお互いを意識し始めた頃からのシーンが堪らない…本当に監督は恋の始めの人間をよく知っていると思った。
そもそもタイトルの「乱れる」ってとても良い、乱れるってねぇ

ファーーー!!!!マジですごかた、、、ファーーー!!!!!マジよかた!!!ファーー!ファーー!!成瀬監督の他の作品も見てみよう。
戦争で夫を失った未亡人が、義理の弟から告白を受けて、心を乱されるという話。

衝撃の結末と、確かにラストカットの高峰秀子さんの表情は素晴らしい。

ほとんどミドルショットで構成されている本作。役者の完璧な動かし方、振り向かせ、立ち座り等を巧妙に駆使して、会話を飽きさせないように工夫している。

さすが成瀬監督。
ラスト、高峰秀子の表情に鳥肌がたち、心が乱れた…
あのラストはすごい。。
mktknk

mktknkの感想・評価

4.8
ラスト、乱れる。唸るしかない。
この頃の加山はいいわ〜♪
やま

やまの感想・評価

4.3
成瀬巳喜男監督の映画は、人の心を描いてる。本当にそう思える。終わってみると、この題が重く刺さる。

スーパーマーケットの進出により、昔からある小売店が消えていく。中には自殺する人もいる。そんな社会背景を舞台にした1つの家族の話。

誰かの為に生きることを無駄な人生と言えるのか。私がやりたかったらいいんだと言う。しかし18年間彼女がやってきたことは、兄の家族のための切り盛りであった。確かにそれは本当に意味のある人生だったのか。
現実は、血の繋がりのない、死んだ兄の嫁ということで言葉には皆出さないが、追い出して弟に店を継がせようとする家族。自分が出ていく決断を下す彼女を言葉にできない。かっこいいとはまた違う何かだ。

その決断の背景にあった大きな要因。それは弟の告白だ。姉さんが好きだという一言。女性である以上嬉しさもあり意識もしてしまう。その様子を巧みに映し出してる。上着を脱がすシーンなんかが印象的だった。弟を演じる加山雄三もかっこいいんだこれが。バカをやってるようにみえて自分は考えてるんだと言い張る。彼は店を考えてるんじゃなくて、彼女のことを考えてる。

ラストの終わり方がとても好みだった。あの表情。あの映し出し方。こんな終わり方は「ブロークンフラワーズ」だけかと思ってたらとっくの前に成瀬監督がやってた。

彼女は、墓参りで死んだ旦那に何を伝えたのか。弟との恋は、やはりいけないものなのか。何を考えても遅い。そう思わせられる。

成瀬監督の映画の主役は、なんといっても女性であり、毎回モンタージュなんかを上手く駆使し、巧みな演出で女性を美しく繊細なモノとして映し出してるそんなイメージがある。
しかし今作を見て思ったのは、成瀬監督は女性の姿を美しく撮ってるんじゃなくて、
心の中を美しく繊細に表して撮ってるんだと。こんな監督に勝てる日本監督この先出てくるのが?

いや何をいってんだ自分は笑
sawa

sawaの感想・評価

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ラストびっくりした…
ほんとにびっくりした
その後を色々考えてしまうな

すごくよかった
予想外にすごく胸きゅん
感情がこんなにも伝わってくるのがすごい
どこか理解できてしまうところで人間の身勝手さをかんじた
それにしても高峰秀子さんすてき
一見退屈してしまいそうなゆっくりさなのに、しっかり観れたのはどうしてだろう。成瀬監督の方が好きだなって思った。

高峰秀子さんの人柄役柄が滲み出てるいい映画。

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