群青

NANA2の群青のレビュー・感想・評価

NANA2(2006年製作の映画)
2.0
あの頃描いていた夢の輝き、
あたしは死んでも忘れない。



復縁したナナ(中島美嘉)とレン(姜暢雄)。ナナのバンドも軌道に乗りデビューも近いと思っていた矢先、ナナは奈々(市川由衣)とライバルバンドのタクミ(玉山鉄二)が付き合っていることを知る。



テッペン目指すんで型ロックとあなたのことがチュキ〜型恋愛のハイブリッド漫画、NANAの続編。今作ではそのハイブリッドが混ざりすぎて泥沼のぐちゃぐちゃになってしまっている。

何しろ展開が、バンド同士で一人の女を取り合う、女が妊娠する、人気ロックバンドの彼女は新進気鋭のロックバンドのボーカルというスキャンダラス、などなど修羅場がてんこ盛りである。もう他の少女漫画映画と同じように生ぬるい青春恋愛なんて見られない。あるのは戦いだけだあああああ!という感じなのだ(どういう感じだ)

相変わらず、ナナの中島美嘉はツンツンしてるし奈々の市川由衣はワンワン尻尾を振っている。前作のレビューでも書いたが、今作と前作で俳優が異なるキャラがたくさんいる。

メインの奈々は宮﨑あおいから市川由衣へ。
ナナと付き合っていたレンが松田龍平から姜暢雄に。
ナナのバンドのベースが松山ケンイチから本郷奏多になっている。

みんな顔が違うが特に松山ケンイチと本郷奏多は顔も異なれば体格も違う。前作アレだけムッチリとしていた体がいきなり細身になるわけだから、マ神からマ神が抜けたキャサリンのような変貌ぶり(分かりにくい)。初見は誰だ!となること請け合いだ笑

松田龍平もあの特徴的な目からいきなり姜暢雄のパッチリになるわけだから何が開眼したかと思ってしまう。
まずそこがどうしてもノイズになりまともに見れない。いやまともに話が昼ドラみたいだから観るに耐えない。
唯一一貫してかっこいいのがドラムのヤスなんだけどこの人が知る人ぞ知る脇役、丸山智己!画像検索するととてもヤスには気づかない顔立ち!驚きました。
この人には人気になってほしいなぁ名バイプレイヤーだと思うんだけど。


今作の曲提供はGLAY。ラルクのかっこいい前作とはまた違った曲調。今作で繰り広げられる修羅場を予感させるような波乱とその後に静かに事態が収束するような静けさが混じった秀逸な曲だった。
ラストが少し駆け足なのはいいが、演者で見せる作品だと思う。まあ130分は長いっすわ…
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