Grace

チャタレイ夫人の恋人のGraceのレビュー・感想・評価

チャタレイ夫人の恋人(1995年製作の映画)
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イギリスの小説家D.H. ロレンスが書いた小説をTVドラマ化し、イギリスのBBCで放送された作品を100分ぐらいカットして日本で劇場公開した作品。

劇場公開版はノーカットのオリジナル完全版(TVドラマ版)と小説よりもカットされているシーンが多く、所々のストーリーしか分からずストーリーの展開も速いので面白みがなく物足りなかった。劇場公開版よりも小説とオリジナル完全版(TVドラマ版)の方が良かった。

出演者は役柄と合った俳優を起用していて良かった。チャタレイ夫人役を演じたジョエリー・リチャードソンは美しい。森番のオリヴァー・メラーズ役を演じたショーン・ビーンはセクシーでワイルドな感じの森番でかっこよかったが、男性が演じると恥ずかしいシーンを体当たりで演じていた。アメリカのTVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やアクション映画に出演しているショーン・ビーンのイメージと違うショーン・ビーンが観れる。チャタレイ夫人の夫役を演じたジェームズ・ウィルビーは戦争での戦により重傷を負い下半身麻痺になった障害を持つ難しい役柄ながら上手に演じていた。

全裸になるセクシーなヌード・シーンがあるが、チャタレイ夫人と森番メラーズとの情熱的な愛を感じ、チャタレイ夫人とチャタレイ夫人の夫と森番とのやりとりや関係がどうなっていくのかと思い楽しみながら観た。花や木が生い茂り自然溢れる森の風景が、この作品をよく魅せていて綺麗。身分の違う男女の不倫が描かれ、原作と違う演出になっていたので、好き嫌いが分かれてしまうような作品だと思う。
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