このレビューはネタバレを含みます
実話に基づいていた事もあり、重要な部分の出来事・会話に現実感があった。あるいは、出来すぎた部分についても、大枠ではあった事だろうと納得して話を見進められた。
映像がとても見応えがあった。
地域が変わるごとに、遠景とテロップで映像と話に区切りとテンポを作りつつ、それ自体映像が美しくかった。
CGを使った車の解体、グランツーリスモ世界と現実世界がMIXする瞬間は思わず興奮した。
始めの40分でほぼ1話完結、のような内容だったが、きちんとその後で盛り上がりを持ってこれていたので、拍子抜けな感じはなく、最後まで面白く見れた。
事故の後は監督に助けられ、最終レースでは自身の経験とセンス、努力で乗り越えた。脚本の流れとして王道だったと思う。
ヤンの人柄。謙虚で社交性も低いが、運転に関する自身と誇りがある。そういった部分もよく出ていた。
父が最終レース前に会いに来るが、やや演技強めだったのはノイズになっていた。見てる側の感覚と、演者本人の気持ちとに乖離があったのかと思う。