上海十月

奪命金の上海十月のレビュー・感想・評価

奪命金(2011年製作の映画)
4.4
金にまつわる3つの話による大人の寓話だ。ユーロ危機で暴落する香港で高利貸しが殺される、それにまつわる人間模様が過去と現在が交錯しながら進む。ジョニー・トーの映画は、香港の匂いを感じる。主人公パウが兄貴分の保釈金を集めるため飲食店で居座るところがいい。ジョニー・トーの映画は、食べるシーンが多い。英語の題名は、「Life without principle」主義なき人生とでも言うのでしょうか。金に翻弄されるのでなく自分をしっかりしなくてはいけないというアイロニーだろう。
上海十月

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