星降る夜にあの場所で

故郷の香りの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

故郷の香り(2003年製作の映画)
4.1
「悲しみは星影と共に」に出てきたガチョウで思い出し。

大好きな作品「山の郵便配達」の監督作品。
これも個人的に泣けた…
自ら沸き起こってきた恋心を最後まで貫き通せなかった男と如何なる状況下に置かれても恋心を抱いた女性を見守り続け最後には幸せを勝ち取った男の物語。

とは、簡単に論じることができないストーリーなのです。

私は前者の男の境遇を経験し(因みに本作のような事故は絡んでいません)、20年近く経った今でも時折あの頃のことを思い出してしまいます。
悔しいやら情けないやらでどうにもやるせない気持ちになります。
これって男性特有の所謂、男同士にしかわからない男心って奴かもしれません。
そして、ヒロイン役の女性の気持ちを考えると(当時を思い出すと)、もう涙が止まらなくなってしまうのです。

お若い方に、老婆心ながら申し上げたい。
青臭いようですが、恋は覚悟を持って誠実に育んでほしいと…
そうでないと、のちのち必ず私のように苦しむことになります。
どんな経験でも自分にとっての財産になることは確かですが、こんな経験はする必要はないかと…
興味のある方はご覧になってみて下さい。
歳をとってから数十年も前に終わった恋に悩まされるのは、かなり身体にこたえます☆彡