タイプスリップを使った戦争恋愛映画です。ターゲット層は10代から20代なのだと思う。
まず、自分はこの映画のターゲット層ではない。なんか流れでターゲット層の人たちと観てしまった。ターゲット層の人たちはとても感動していた。そんな自分のレビューなので、好きな人は気にしないでください。
ボクは映画を3つの要素を軸として鑑賞し、評価します。テーマ、ストーリー、キャラクター造形です。
本作にはテーマらしいテーマが見当たりません。何が言いたいのかわからない。語りかけるものがない。
ストーリーは行きあたりばったりのご都合主義。なんでタイムスリップしたのかよくわからない。空襲で燃えた街が、翌日すぐに元通りになってる。主人公の百合(福原遥)の夢なのだと思えば納得できるが、それでは何でもアリすぎるだろう。
キャラクター造形も平べったい。百合(福原遥)は典型的なこじらせ女子高生。佐久間彰(水上恒司)に恋をして、その生き方に影響を受ける。こじらせが治って、反抗期脱出。めっちゃベタですが、そういうのが10代とか20代にはウケるんだろうなあ。
このターゲット層を狙うなら、いっそのこと、最近はやりの転生モノにしてしまえばよかったのに。女子高生が戦中にタイムスリップして現代の知識を駆使して無双してしまうみたいな。そうなると漫画『ジパング』になっちゃうか。