ビフタネン

亀も空を飛ぶのビフタネンのレビュー・感想・評価

亀も空を飛ぶ(2004年製作の映画)
4.0
Chiyokoさんやファルコンのお兄さんレビューを読んで鑑賞した本作はフセイン政権崩壊前
2003年イラクのクルド人居住区、クルディスタンという村のお話。

地雷撤去や情報売買に先見の明を
見出しす少年サテライトの仕事に対する意識の高さ。
そんなサテライト少年が恋をする
少女アグリン(盲目の子持ち)
両腕を失ったアグリンの兄ヘンゴウの姿が映し出されます。

目を疑う光景に
かわいそうとか子供なのに辛いと
思ってしまうのだけど
これが彼らの日常。
戦争によりそもそも子供という
価値観も存在していない世界。

前半で提示される
サテライトの能力と希望の
『赤い金魚』を持ってしても
通用しないアグリンの闇。
いや闇じゃないか。
超現実とでも言うのか。

サテライト少年、ヘンゴウ兄さん
それぞれにアグリンを想う事によって行動する結果に提示される
超現実は僕なんかの想像の遥か彼方...

この当たりの演出は
映画的に素晴らしいのではないでしようか。

ちなみに本作は寝る前に某ニッコリな某所で鑑賞したのですが

とある予知夢的な悪夢場面で
『ぬぉっ!』っとなってしまい
そのまま寝れなくなりました。
( ;´Д`)

彼らは腕を失っても足を失っても
過酷な環境でも
強くたくましく睡眠をとっているわけで

僕はあったかいお布団に入っているのに眠れないなんてねぇ......

なんてうちに朝。

だけど不思議とヘルニアの痛みは
感じませんでした。

おしまい。
ビフタネン

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