“また、会えるよね。”
人間が徐々に奇形化して様々な動物になってしまう謎の症状が蔓延したフランスで、父子の親子愛を描く2023カンヌ映画祭出品作。動物になる途中までは人間としての意識があるからこその差別問題を映すただのシュチュエーションスリラーには収まらない。
“ロブスター”とは違って、物理的に動物にメタモルフォーゼしていくから、半獣人のビジュアルは中々エグいし、ハリウッドだったらこのテーマでドンパチやるんだろうけど、小さな街での一つの親子に終始焦点を当てるところがフランス映画だなぁと。“winter boy”で主演を演じていたポール・キルシェが、今回も脆く美しいな。