人間が動物化するの観る
エミールは父フランソワと共に
動物化して施設に隔離されてる
母に面会に。医者から母を南仏
の療養所へと勧められるが
半信半疑でしたが良作でした。
スリラーとは呼び難いしパンデミックも
起きてない。動物化した人間は現れるけ
ど社会がパニックになるという話ではな
くエミールと父と母の小さな世界の物語
もっと言えばエミールの物語
イレーヌ・ジャコブの息子ポール・キル
シェ。デビュー作はカメラの前に立って
るだけの印象でしたが本作はほぼ出ずっ
ぱりで母は動物化して自分も同現象に巻
き込まれる青年を好演。父ロマン・デュ
リスにも引けを取らず今後が楽しみであ
ります
オープニングの掴みがかなり良くて物語
に引き込まれる。そこからは落ち着いた
トーンで困惑したり新たな喜びに出会っ
たりのエミールを。劇中も鑑賞後感も不
快度はほぼ無いと思いましたけど
逆に言うと宣伝難しそうだけどスリラー
と謳ってるのでそこの刺激を求める人に
は相当物足りないかも。動物化は置いと
いて話の大筋に新しさも刺激もなくむし
ろ感動的なところもいくつかと
共生か隔離か
様々なマイノリティーに対して共通する
ことで根底はそういう事かもしれないけ
ど私は小さな世界の物語であるところが
お気に入りですが
動物化のグロさと美しさのバランスが「
美女と野獣」を世に送った国でこその映
画かと。監督次回作楽しみです
