決してセックスがらみのひと夏の楽しい旅のお話ではありません。親友たちとの楽しい卒業旅行で羽目を外してロストバージンもと思っていたのに、不同意性交という形の苦い体験をしてしまったうら若き女性の心理的圧迫感や孤独感を描いた作品でした。タラがパディと最初にセックスをしたビーチで、パディは確かにしてもいいかと尋ねタラも頷いたかに見えたけど、あの状況はタラの思っていた形ではなかったし、あの同意はただの流れでしかなくタラの本意ではなかったように思えた。そのことでタラの頭は混乱しパーティを楽しめない状況だったし、ホテルに帰った後でパディが仕掛けてきたときは明らかにタラは拒絶していた。そんな状況を理解することなくパディとのセックスはどうだったかとしつこく聞いてくるスカイにはとても助けを求められなかったけど、エムが救いだったかな。性的体験の有無は人の価値には何ら関わらないことに皆気付いて欲しい。最後はタラが明るく次の一歩を踏み出していくような終わり方だったので、こんな経験は奥底に仕舞って未来に向かって欲しいものです。しかしイギリスのティーンは羽目を外すとなると連日あそこまで酔いつぶれますかねえ。それでも翌日はまた元気になるとはまあ恐ろしいものです。