よしだま

ブラインドネスのよしだまのレビュー・感想・評価

ブラインドネス(2008年製作の映画)
3.0
 街の交差点に止まった車の中で、何の前ぶれもなく男の目が突然見えなくなった。その後、男は検査を受けるが原因は一向にわからない。しかもその男に接触した者も伝染したかのように次々と目が見えなくになっていった。
 突如、盲目になるのは感染によるものとして、政府は隔離施設を設置。男を診療していた眼科医も目が見えなくなり、眼科医の妻は目が見えなくなったと嘘を吐いて夫に付き添い隔離施設へと入った。
 施設には続々と失明者がやって来る。病棟には人が増えて、次第にそこの秩序は失われていった。


 わりと しんどい

 突然目が見えなくなるという奇病、いままで当たり前だと思っていたものがある日突然崩壊してしまって、政府のしてくれた対策と言ったらものすんごい粗雑な隔離。
 こういうのはあえて劇的にしてるんだとは解るんだけど、もしこんなような事態が起きたら、政府こういう風にすんのお~!?っていう国に住んでるの怖くないいいい~~!!???
 そこは演出だからねと自分に言い聞かせてみるんですがこれが世紀末……

 新しいコミュニティに新しい秩序ができる過程が面白い、ようで、だからそこちゃんと政府がさあ!?ってついなってしまうわけですよ。
 「目が見えない」という条件下で出てくる欲望・本質。
 割とショッキングなことも有ったりして、でもそれ全部ホント、政府お前がちゃんとしてれば~!!
 ってことばっかりなので、起きる諸々がただつらい。唯一目の見える眼科医の妻視点なだけに。

 こういうのお好きな方には、すごい性癖に刺さると思う~~!!!!けど私向きではなかった~~~!!!
 監督さんのやりたかったこと描きたかったことはわかるだけにただ私が悪い。申し訳ない。楽しめる人は楽しめるんじゃないかなホント。