まーしー

女王陛下の007のまーしーのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下の007(1969年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第6作。
ジェームズ・ボンド役がショーン・コネリーからジョ-ジ・レーゼンビーに交代。
宿敵であるスペクターの首領・ブロフェルドの陰謀を暴くため、ボンドが紋章院の卿になりすまし、アルプス山脈に所在するアレルギー研究所に潜入するストーリー。

これまでの作品で、列車や海中、空中でアクションを繰り広げてきたボンド。本作は雪山が舞台。

敵対するスペクターが企むのはバイオテロ。しかし、そのスケール感はあまり感じられず。確かに雪煙をあげてのスキーアクションやカーチェイスはスリルがあるものの、そちらばかりに注意が向けられ、世界規模の陰謀としては迫力に欠ける印象だった。

登場する女性たちとボンドの情事はお決まりのパターン。一晩に立て続けに女性とベッドインする場面もあり、ボンドの絶倫ぶりも伺える。
一方で、ボンドガールと本気の恋に落ちる展開はシリーズの中でも異彩を放っている。
シリアスかつラブロマンスの要素が強い作風と言えるだろう。

本作だけボンド役を務めたジョ-ジ・レーゼンビーの出演のほか、ボンドのプロポーズやボンドガールの衝撃的展開といった点で、全体的にはレア度の高い作品。人によってはプレミア級の価値があるかも知れない。
しかし、個人的には2時間20分という長さが気になったので、並みの評価で。
ただ、『007』シリーズの中では爪痕を残す作品であることに相違なく、一度は観るべき作品だったように思う。