マッドマックスの主演を務めたメルギブソンの監督作品を観ました。
マヤ文明を舞台にした映画で、
前半と後半では面白さの具合が全く別になっているのですが、全く違和感がなくこれぞ映画だなと思いました。
また、主人公が自分本来の存在意義を見出し自己肯定をしていく話でもあります。
例を挙げるなら「スパイダーマン2」、「スターウォーズ」のルークスカイウォーカー辺りでしょうか。
メルギブソンがこの作品を監督するにあたりマヤ文明の時代背景を徹底的に研究し、当時の生活習慣、言語、部族間の争いを映画内で再現し圧倒的な世界観の作り込みに成功しています。
ですが、ラストのあれが些か唐突すぎて一瞬意味がわからなくなったのでそこで減点させてもらいました。
アート的な画面内の様々なビジュアルはマッドマックス影響大で、奇抜な衣装やメイクアップも余すことなく取り入れられ、画面内の情報量もかなり多いです。
さらに過激な残虐描写、緊迫感溢れるカメラワークと編集、心理描写など演出に関しては非の打ち所がない見当たりません！！
僕はこの作品をみて人間の底にある狂気の怖さや、戦争の縮図のようにも取れました。
自然、動物、病気よりも本当に恐ろしいのは人間だよと強く訴えている映画だと思います。
僕の中で、軽くマイベストムービートップ10に入ってしまうほどのパワーを持っている映画でした！
