rage30

BAD LANDS バッド・ランズのrage30のレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
-
特殊詐欺グループで受け子のリーダーをしている女の話。

本作でまず気になったのは、台詞の聞き取り難さ。
原田眞人作品では毎度の問題ではありますが、今回は関西弁のイントネーションが加わる事で余計に難しく感じましたし、特殊詐欺や金の流れにまつわる専門用語も頻出するので、かなりストレスに感じました。

まぁ、台詞が分からなくても、ビジュアルやキャラクターが面白ければ、まだ見れるのですが、本作はそこも弱い。
主人公が特殊詐欺グループの一員という時点で、なかなか感情移入し辛いものがあるし、後半は事務所を中心に話が展開され、ほとんど画変わりがしないのも辛いものがありましたね。

もっと回想シーンやモンタージュを駆使して、映像で説明しても良かったと思うのですが、台詞だけで進行するので話が分かり難いし、映画全体のテンポも悪く、冗長に感じたかなと。
正直、投資家の男とか必要だった?と思ったし、警察がほとんど主人公と絡まず、空気化しているのも疑問が残るところ。
原作小説があるそうですが、もっと映画向けに簡略化しても良かったのではないでしょうか。

そんなわけで、物語云々以前に鑑賞の妨げとなる障害が多く、作品に入っていけなかったので、後半はほとんど集中して見れていません。
結果的に、岡田准一のカメオ出演シーンが1番テンションが上がったので、あのまま岡田准一が殺人マシーンと化して殺しまくる映画を見たかったな~。
rage30

rage30