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リトル・ワンダーズのRinのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・ワンダーズ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ガキんちょ映画の新機軸──断言しよう、人は10代後半におじ様おば様を好きになり、25でガキんちょと老人を好きになるのである(n=1)。ガキんちょは本当に可愛い。口ごたえなんかしてくれると尚良い。アイヘイチューとか言われたい。てことでガキんちょ観に行ってきた。4人も出てきた。やったね!初っ端、ミニバイクを爆走させて辿り着いた倉庫からテレビゲームを盗み出す。度が過ぎた腕白で素晴らしい。頼もしいガキんちょだ。とか思ってたら途中ちょっとウトウトしてしまって、目が覚めたら画面にうつっているのが3人の大人に変わっていて大変がっかりした(その後ガキんちょ再登場で安心もした)。

テレビゲームを盗み出したガキんちょたちは、家に帰ってさっそくゲームで遊ぼうとするのだが、母親がテレビにパスワードを設定していたせいでログインできない。風邪で寝込んでいる母親にパスワードを教えてもらおうとすると、母親はブルーベリーパイを買ってきてくれたら教えてあげると交換条件を出す。ところが頼みの綱のお菓子屋さんも風邪でダウンしていてパイを買うことができず、交渉の結果なんとかレシピのゲットには成功する。ガキんちょたちはスーパーでブルーベリーパイの材料を万引きしまくるが、最後のピースとなった卵の最後の1パックをすんでのところで逃してしまう。1クエスト去ってまた1クエスト、卵を手に入れる挑戦は怪しい“魔法の剣一味”との争いに発展していく。

現実世界と児童文学的な魔法世界が融合したような設定を舞台に大人と子どもが同レベルの争いを繰り広げる様子を16ミリフィルムでノスタルジックに撮影する、ガキんちょ映画の新機軸だった。ガキんちょ成分を大量に摂取できたし、卵の使い道はパイ生地のツヤだしのための卵液で最悪なくてもいい(だけど子どもたちはそのことに気がつかない)というところが好きだった。
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