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絞殺魔のvizilakeのレビュー・感想・評価

絞殺魔(1968年製作の映画)
5.0
実在するシリアルキラーをスタイリッシュな映像で魅せた大傑作である。。
一つの画面を分割して二つ以上の映像を載せるスプリットスクリーンが多用されており、恐怖映画であるにも関わらず犯行シーン以外の部分で視覚的にもかなり楽しい。。
この点がどうしても取り上げられるとは思うが、映画の後半で魅せる犯人の曖昧な記憶が徐々にリンクし始める脳内イメージの映像表現が素晴らしい。。
またこの映画の恐ろしい点は二つある。。
被害者の目線と加害者の目線である。。
前半は被害者の目線で、比較的淡々とストーリーは進み、少しコミカルな部分もあるライトなタッチ。。
本当の恐怖は加害者の目線で描かれた後半にある。。
ラストシーンの絶望的な白い空間に唖然とする。。
素晴らしいサスペンス映画です。。
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