ふろいと

絞殺魔のふろいとのレビュー・感想・評価

絞殺魔(1968年製作の映画)
3.7
ボストンで実際に起こった連続婦女殺人事件を、『ミクロの決死園』や『トラ・トラ・トラ』などの話題作を手がけた監督、リチャード・フライシャーが映画化。事件の発見や警察の捜査を。説明を排したリアリスティックな出来事を連ねて見せる前半と、犯人のモヤモヤとした内面に入り、彼の目線による犯行の様子と逮捕劇、そしておぼろな意識を通した取り調べの後半という、前半と後半とではガラリとタッチを変えた構成。

ぶっちゃけ前半の警察が片っ端から絞殺魔を見つけるまでの逮捕劇はコメディっぽくてクスッとした。とくに映画館の場面でミニ懐中電灯を持って、さぁ覗いちゃうぞ♪とかがもうとしたら、後ろから警察やってきて覗くこともできずアウト笑
そんな前半であったが、後半はやっぱ一味違う。絞殺魔アルバート・デザルヴォ演じるトニー・カーティスの怪演ぶりはラストなんか特にゾクッとした。
この映画はスプリット・スクリーンの多様で有名だそうだが、たしかに前半なんかは画面分割がすさまじかったなぁ。でかめのテレビで観れたからいいものの、小さめのモニターとかだったらちっちゃすぎてよう分からんくなってしまうやろなぁとも思いました😅
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