ピートロ

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男のピートロのレビュー・感想・評価

3.9
1作目から丁寧に9作品すべてを振り返る構成に、忘れかけていた記憶を刺激されにやにやがとまらない。
時間が許すなら全作品を見返したくなることまちがいなし。
タランティーノ自身のインタビューはなく、キャストやスタッフらの証言でタランティーノ像を浮かび上がらせていく。
撮影中はモニターを見ないとか、携帯電話禁止だとか、「ハーイ、サリー」とか、いろんなエピソードがあったけど、『ジャンゴ』でのレオ様の「ニガーが言えない→奴隷だから気にするな→(ジェイミーが)翌日挨拶をしても無視」はじわじわきた。
後半では25年来の友人であったワインスタインの問題や、それにたいしてタランティーノも見てみぬふりをしていた事実にも触れられる。
それにしても本当に次の作品で引退しちゃうのかなあ…。