パエリア太郎

パッチギ!のパエリア太郎のレビュー・感想・評価

パッチギ!(2004年製作の映画)
4.7
政治にも疎い、出てくる歌も知らない、誇張されてるにしても?こういう時代や青春が本当にあった事も知らない
何なら今もあるでしょう軋轢を肌で生活レベルで感じたことも無い僕はこの映画の持つ本当の良さを汲み取れないかもしれません。
それを抜きにして、エンターテインメント性、楽しさだけ取っても傑作だと思います。
面白いんだもん。

まず、暴力描写がコミカルで愉快ながらめちゃめちゃ痛そう。
自分に置き換えたら絶対やだ。最高!

キャラクターの描き込みがヤバくて、誰をとっても生きてる、生活してるって思えます。
だからこそ悲しいし、だからこそ痛い。
だからこそ、無知な僕でも特に説明されなくても見てるうちに、こういう世界があるって理解できるし、ストレートに普遍的なメッセージ、愛は歌だって国境はまぁ関係ないよ。仲良くしようぜ!ってのがちゃんと入ってきます。

しつこいかもしれないけど、そんなメッセージなんて抜きにして、1人の女性に振り向いてほしい青春映画。
ヤンキー映画として見たって本当に楽しい映画でした。

とはいえ解らなくは無いですが、いってみれば今を生きる若者の暴力(身内含む)の末による悲惨な結末のお葬式で
よってたかって日本人だから出ていけってのは悲しさの中に、ほんのばかしの不快さがあったり
最後の喧嘩とかフワフワし過ぎだし、結果的にお互い反省はないんだ、、、と思う所も有りますが真木よう子のドロップキック、目に焼き付きました!
パエリア太郎

パエリア太郎