朝鮮学校に通う高校生と、公立高校に通う高校生が争い、交流し、恋とかもする話。
結局何が言いたいのかよくわかんない映画だった。
いや、ガキ帝国やら岸和田少年愚連隊のほうが何を言いたいかわからない映画だとは思うのだけれど、ああいう映画に流れる若い頃にあるやむにやまれぬ感じと刹那性。道を踏み外す色気。そういうものが横溢していて、それを受け取ることによって私は感動していた。
この映画、作劇の方法は似ていて、結局喧嘩したり恋愛したりするんだけど、そこに戦争がどう、とか、民族がどう、みたいなことを付け足しててて、私にはそれが余計に感じたんだと思う。
暴力の痛さの表現、みたいなものはかなり増しているんだけど、心に響かない。
ラスト付近で、音楽にのせてエモみのあるシーンを重ねて泣かしにかかるところなんかもちょっとくさいな、と思ったり。
あと、最後の決闘シーン、ファミリーマートが写っていたり。
でもそれでも愉快でいい映画やと思わせるんだからスゴい映画だと思う。
役者は良かった。長原成樹とか。演技上手い。