エアール

戦場のアリアのエアールのレビュー・感想・評価

戦場のアリア(2005年製作の映画)
3.4
公式な記録こそ存在しないとされているが
100年余り経った今でもヨーロッパ各地で語り継がれる
前線で実際に起きた”奇跡”をここに再現
ーー凍える12月
フランス・スコットランドの連合軍とドイツ軍の兵士らによる激しい砲弾戦の日々、
気を抜こうものなら、すなわち”死”がおむかえにとやってくる。
そんなある日 銃声がぴたりと止んだ
ーークリスマス・イブのその日
ドイツ側にいたひとりの兵士
ーー国内では有名なテノール歌手であったそう
が歌う”きよしこの夜”が響き渡った…。

しばし敵味方を忘れ
その素晴らしい歌声に送られる拍手と歓声、
バグパイプやハーモニカによる演奏、
銃を置き丸腰で塹壕の外へと続々集まる兵士ら
ーーある者は敵である相手と交流・談笑をしたり、
またある者はチームを組んでサッカーに興じたり、
配給品の交換やおもてなし、
ミサへの参加、など。

この時ばかり戦地は戦地でなくなり
束の間 異文化交流の場へ変わったのである。


しかし残念ながら楽しい時間は長くは続かず。
上層部からの叱責や圧力、隊の移動などで終りの時をむかえてしまう。
この後戦争は激化の一途を辿ることになるで
そこのギャップを考えるとなんとも皮肉なお話ですね〜。

この後も何度かクリスマス・イブは訪れるものの
お互い立場を忘れて交流しあったのは”これ”が最初で最後だったという。
前代未聞の出来事でしょうし、このときは特別な”なにか”が作用したんですかね、きっと。


話も素晴らしいとは思うのですが
やはりここ抜きにはありえない、件のドイツ兵の妻であり、ソプラノ歌手を演じたダイアン・クルーガーのため息もんの美しさ‼︎
ほんとに困ったもんです、これは 笑
もう40だそうですがまっったくNo Problem‼︎
これですね、やはり 笑
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