「エルドラド(ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人たちが集まって踊ったり、ショーを楽しんだりするお店)」があった場所は、今オーガニックの高級スーパーとなっていることに驚いた。😧🪩→🌱
シャーロット(アメリカ系ドイツ人かつユダヤ教徒の文化人)、トニ、ドルヒェン・リヒターは、知られている限り、性科学研究所の初期の性別適合手術で生き延びた三人だった。
トランス女性のシャーロットとトニは恋に落ちるが、ナチス・ドイツの時代に、トニがシャーロットと共に生きる為に、ユダヤ教に改宗したのも驚いた。💦
第二次世界大戦が始まる前性科学研究所は、警察と話し合い、
「エヴァ・カッター、男装を許可。治療中の人物につき逮捕の必要なし。」と、
自分に違和感のない性別の服装で、外に出る権利を法的に得れるよう、許可証まで出してサポートしてくれた。✨✨
しかし、悲しいことに、第二次世界大戦が始まると、
ドイツの反男性同性愛法の下、約10万人の男性が告発された。推定5万人は裁判に持ち込むことができたが、5000〜1万5000人ほどが強制収容所で殺された。同性愛の罪で告発された者は特に手荒く扱われ、収容者のバッジはピンクの三角だ。
ユダヤ人の大量虐殺とは違って、ナチスの目的は同性愛者の虐殺ではなく、同性愛自体の消滅だった。
戦後、西ドイツは同性愛罪で10万人以上を起訴、5万人以上が実刑判決を受けた。ナチス時代の刑法175条は1969年まで改正されず、ようやく1994年に廃止された。
性的少数者の権利が多少進歩した現在でも、自由が奪われる可能性はある。
日本においても、「LGBTは社会の秩序を乱す!」を政争のネタとして取り上げる保守派や右派を、最近多く見かけるようになった。
本作で描かれた1920年代から1940年代の、たった数十年で「最高」から「最悪」へと転げ落ちたように、現代を生きる私たちの今も「最高」から「最悪」に転げ落ちるかもしれない。。。😫