コーカサス

名犬ラッシー/家路のコーカサスのレビュー・感想・評価

名犬ラッシー/家路(1943年製作の映画)
3.5
“名演”ラッシー/約束の4時

経済的な理由で売られてしまったラッシーが数々の苦難を乗り越え、スコットランドから飼い主の少年の待つヨークシャーへ帰り着くまでを描いたエリック・ナイト原作のシリーズ第1作。
あくまで主役は“名犬”ラッシー、その幼気な姿が印象的だが、単なる動物映画ではなく、人と人、人と動物の関係を色濃く映し出した秀作である。
「男は誠実であるべきだ。生涯その事を忘れてはならない。誠実さには道は一つ。誠実は誠実でしかない」
最も誠実な動物である犬が聞いて、笑われないよう身の引き締まる名言も良い。
因みにラッシーとはスコットランド語で “お嬢さん” の意。
そしてもう一人の “お嬢さん” エリザベス・テイラー(11才)のデビュー作でもある。

125 2019