法月

ラブ&ポップの法月のレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
3.5
ずいぶん前にCS録画してあったものを鑑賞。
庵野秀明監督の初実写映画作品、という点に興味を持って。

カメラアングル、カット割り、音楽、テロップの使い方、滲み出てしまう変態性、なるほど、庵野作品だな。

主役のJK集団の中で、仲間由紀恵だけが別格。
この当時からスターのオーラ出まくり。
結果、平凡な女子高生には見えず、という残念なことに(ーー;).......

1997年、まだノスタルジーにはなりきらない近過去。
ビデオ屋のシーンで、あぁまだVHSの時代だったんだな、と。
まだフィルムのカメラかと。
中途半端な古さ加減がむず痒い。

好きか嫌いかと聞かれれば、嫌い。
若さは全てを肯定してくれるほど万能ではない。
援交。売るほうと買うほう、どっちがまし?
目クソ鼻クソだよ。


けれど、素晴らしすぎるエンドロール。
「あの素晴らしい愛をもう一度」
並んで渋谷川を歩き続ける四人。
こんな絵、凡百な作家には絶対撮れないよ。

ラストで、あぁ、いい映画観たなぁって思わせられてしまう。
ずるいね。
法月

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