ソフィー・カーグマン監督作。
新鋭の女性監督:ソフィー・カーグマンが2020年に自身が手掛けた短編映画を長編映画化したSNSスリラーで、承認欲求全開の女子大生を待ち受ける窮地を描きます。
オハイオ州で難病の母親の介護をしながらポッドキャストでライブ配信しているアフリカ系の女子大生:スージーをヒロインにして、抑えられない承認欲求を満たすべく、大学の有名インフルエンサーの同級生を自作自演で誘拐・救出したことで地元の英雄として知名度を爆上げすることに成功したヒロインが遭遇する予期せぬ窮地をコミカルテイストに描いた“SNSスリラー”となっています。
SNSで有名人になることを目標に生きている承認欲求の塊であるヒロインのあっけらかんとした暴走の顛末を描いて、他人から認められないと自分に価値を見出せない現代の若者たちの生態を風刺した現代スリラーとなっていて、承認欲求を満たすため常軌を逸した行動を起こしてしまうヒロインの姿が『シック・オブ・マイセルフ』(2022)を彷彿させる作品となっています。