シズヲ

座頭市兇状旅のシズヲのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

座頭市の派手で緊迫感溢れる殺陣と報われない性分のギャップにやはりグッと来る。かつて自分に好意を抱いてくれたおたねさんに裏切られたことを受け止められず、声を荒らげるいっつぁんが印象的。やくざとしての業を背負い、信じていた愛さえも喪い、最後は無理に戯けながら去っていく。そんないっつぁんの姿にどうしようもない切なさを覚えてしまう。娯楽性とニヒリズムの両立が良い。まぁもうちょっとおたねさんに焦点当ててほしかったけどね。
シズヲ

シズヲ