Aria

座頭市兇状旅のAriaのレビュー・感想・評価

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)
3.9
めちゃくちゃ渋くてかっこいい
大好きな座頭市シリーズの一作。

これを見るまでは、勝新のドラマ版座頭市しか見たことがなく映画はこの作品が初めて。

この時代のめくらの演技って
かなり誇張してるし白目剥いてるけど
勝新がやるとどうしようもなくかっこいい。

今作では昔の恋仲だったおたねと再会。

「自分はあの頃とすっかり変わってしまった。市さんにだけは会いたくなかった」

と変わり果てた自分の境遇を語るおたね。

それに対し目の見えない市は
おたねさんは何も変わっちゃいませんよ
と優しく言います。

心で相手を見る市さんの
正直で誠実な所が出ていて
大好きなシーンです。


シリーズは結構見てきたけれど
個人的には勝新が監督になるまでの
座頭市が至高だという印象

勝新がプロデュースに全面的に出てきて
ついには監督になってしまったあたりから
映画座頭市はあまり面白くない…。
Aria

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