aaaakiko

ラ・メゾン 小説家と娼婦のaaaakikoのレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
3.5
予告を見たときからかなり見たかった作品だったけどいつのまにかレンタルになっていた。
作家が(小説を書くために)2年間娼婦として働きそれを自伝小説として書いた原作、とのことで、その小説はフェミニストから激しく批判されたとありました。
というわけで、少なくとも、娼婦は悲しく虚しくいつかはなくなるべき存在であり、そこには不幸や搾取や絶望しかないというような、フェミニストの考える娼婦の描き方はしてません。
ただ幸せとも描いてない。

ロッシ・デ・パルマが出ていたけど、彼女は娼婦の陽とか優しさの部分の象徴なんだろうか?
ラストの一連の言葉は、原作の文なのか、とても良かった。娼婦を美しい言葉で表していました。
とはいえエマ・ベッケルは、私はあなた方と違って作家よ、娼婦なんかじゃないわ、と思って「仕事」をしていたに決まっていて、そのあたりが時折感じられてこっちも冷めてしまうというのもあった。

けどわたしは好きな映画でした。面白かったとは思わないけど、少なくとも嫌悪する内容ではありませんでした。

それにしてもベルリンの娼館では、今もあんなふうに、女の子たちが次々と出てきてそこから選ぶみたいな形式なのか?
女の子もプレッシャーだろうが選ぶ客の方もプレッシャーだなあ〜
キスは別料金です、てのもびっくり。そのあたりの感じ(日本含め)アジアとは違う。やっぱり東西って違うなとこういうところで本当思う。
aaaakiko

aaaakiko